六人兄弟のめるやつから先に逝き

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月曜の朝刊は朝日歌壇と俳壇。気が向くとときどき目を通すが、今週の「六人兄弟のめるやつから先に逝き呑まぬ長男九十七歳」は笑ってしまった。

俳句は季語が必要だが、短歌の場合はどうなんだろう。なんでもアリということなら、こうした川柳のような歌があっても不思議はない。ま、この歌を「川柳のような」と解釈するのも異論がありそうで、老いの悲哀と受け取ってもいいし、兄弟のそこはかとない情愛がテーマと考えてもいい。いかようにも解釈可能。

そうした本質とは別に、あはは、そうなんだよなあと笑えるのが楽しい。自分も兄弟が多くて、しかも飲む奴と飲まないのが綺麗に別れている。長男は飲むほうで、それが原因かどうかはしらないが、既に逝ってしまった。自分は末弟。飲むほうなので、もうあんまり余生はないかもしれない。

こんなことを考えたのも、実は採血検査のため2日ほど禁酒したのが理由です。検査の結果を誤魔化そうとして酒を休むのも変な理屈だが、けっこう見聞きするから人間としてごく普通の発想なんでしょう。いじましい。

禁酒すると確かに体が軽く感じます。体調良好。これならたまには休肝日もいいかななどと思ったりもするけど、でも採血が終わったらすぐまた飲むんだろうな。美味しい!と思って飲む日もあるし、なんとなく惰性で飲む日もある。惰性で飲んでいたのにだんだん美味しくなって、いぎたなく余計に飲んでしまうこともある。たいてい、翌日は後悔するけど。