その義姉の葬儀にて、お斎の場で喪主からの報告。実はまだ戒名をもらっていない。え?という経緯なんですが、要するに田舎の菩提寺が戒名を出してくれないらしい。何代も前から付き合いの深い寺で、一時期は檀家総代に近いような位置にいたこともある。その後は関係が薄くなり、数十年前からは長男が東京へ出てしまったり。もちろん墓はそのまま置いてある。
喪主によると、一家が田舎を離れたため疎遠になりがちなのは自覚していたんで、盆暮れの布施は欠かさないように気をつけた。年に2回ほどは住職の顔も見にいき、関係を切らさないように注意していたとのこと。しかしいざ逝去ということになって電話を入れると、東京までは行けないという返事。ま、仕方ない。では代理の坊さんを出してもらうとか・・というと、それは無理。じゃ東京近辺で知り合いの坊さんはいませんかと聞くと、そんなのはいない。はい。それでは戒名だけいただきたい・・と頼んだら、出せないという。戒名がほしいならこちらまで取りにこい。会ってから考えよう。
なんか、変な話なんです。単に依怙地な人なのか、それとも戒名料をふっかけようというのか。真意は不明。まだ継いだばかりで25~26の若い住職だそうです。経緯を聞かされた縁戚のトシヨリたちはなんのかんの怒っていますが、はて。ひとつ言えるのは、こうした菩提寺とか檀家とか、先祖代々の墓とか戒名とか、みーんな時代にあわなくなってきた。このまま存続するのは無理でしょうね。
落ち着いたら菩提寺で話し合いをする予定とか言っていましたが、今後の成り行きによっては改葬ということもあるでしょうね。今の住まいの近くに移転する。それはそれで費用がかかるでしょうが、気分の悪いまま毎年お参りするよりはいい。
めんどうなもんです。