ポール・セローのアフリカ旅行記を再読中。知らない地名ばっかりなので、しょっちゅう地図帳を開いています。参照するのは定番帝国書院の新詳高等地図と、20年ほど前に買った平凡社の世界地図帳。
学校教材の帝国書院は144ページ、平凡社(WORLD ATLAS)は大判で200ページ。情報量は圧倒的に平凡社なのですが、これが不思議なことに帝国書院のほうが使いやすい。パッと見ても平凡社のほうが詳しいし親切そうなんですが。
買ったときからそう感じていました。平凡社のはなぜか使いにくい。えーと、1997年の4刷で3786円。そこそこ高価で詳細な地図帳なのに、使い勝手が悪い。何か調べようとしてページを開くと、たいていその部分が別ページに分割されている。あるいは左右ページの分かれ目になっている。重要都市のはずなのに扱いが小さくて活字が細い。いろいろ考えて重点地域の拡大図とかたくさん用意してあるんですが、奇妙なくらいそこが役にたたない。
相性が悪かったというしかないです。地図構成の思想の根本的な部分が食い違っているんでしょうね。薄い帝国書院のほうが見やすいです。情報量の少なさは決定的だし、おまけに刊行も少し古い。平成7年だから1995年。子供の教科書ですから。
さすがに地図で20年はちょっとダメです。古すぎて国名もけっこう違ってきているし。そう思ってネットを調べてみたら、帝国書院は判型を変えて少し大きくなったのが今年の秋に刊行らしいです。意外なのは平凡社の後続が売れてるんでしょうか、けっこう続いている様子。うーん。そうすると本が悪いんじゃなくて、完全に相性なんでしょうね。