アーシュラ・K・ルグウィン(Ursula Kroeber Le Guin。ル=グウィンとも表記)がなくなったらしい。88歳だったとか。
十分な年齢ともいえるけど、ちょっと惜しい。好きな作家です。、両性具有の社会「闇の左手」とか、未来史もののハイニッシュシリーズとか。短編集だけど「風の十二方位」は良かったですね。珠玉でした。長編も短編も叙情がある。センチメンタルになりそうでならない寸止め。
それにしてもゲド戦記、あの映画は宮崎駿に作らせたかった。吾朗じゃなく・・・。どんな映画になったか、想像するだけで楽しい。
追記
ルグイン本の訳文はいつも上手だなあと感心していましたが、小尾芙佐という人だった。そもそもは推理小説の翻訳希望だったけど、無理やりSF畑へひっぱりこまれた。「アルジャーノンに花束を」なんかもそうで、訳文に品と工夫のある人です。ちなみに引っ張りこんだのは早川書房にいた福島正実。