早川書房 ★★★☆
たぶん三回目か四回目くらいでしょう。もちろん楽しめた上下本ですが、うーん、星は3つがいいか4つがいいか。さすがに何回も読んでいると迷いが出てきます。
興味をひく部分もだんだんズレていきますね。具体的にいうと、今回はモテ男のウィリアムがそれほど面白くなくなった感じで、すこし減点。敵役のギルクリスト教授はかわらず無敵。研究室から病院にかけてウロチョロするコリン少年は少し良くなって加点。発掘現場の研究者はけっこういい味。ハンドベルのアメリカ人ツアーご一行は期待に反して特に変わらず。
14世紀のイングランドは相変わらず冷えて冷えて骨まで寒そうです。氷のような石畳にヒザをつく感じが伝わってくる。当時のバースはけっこうおおきな都市だった気配。それにしても乳の張った雌牛は辛そうだなあ。絞る人がいなくて放置されたら結局は死んじゃうんでしょうね、きっと。
そうそう。気になって調べてみました。中世史学科の女学生 Kivrinという名前は、どうも katharine と同じらしいですね。変形というか、バリエーションというか、正確な言い方がわからないけど。ネットには(正体不明ですが))Kivrin Wilsonという人名を使ったサイトもありました。
ついでにブログ内の主なコニー・ウィリス本にリンクを貼っておきます。
「ドゥームズデイ・ブック」の表紙
「犬は勘定に入れません」
「ブラックアウト」
「オール・クリア」