上野の四天王像

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大昔、まだ子供が幼かったころ、上野の東京国立博物館に行ったことがあります。どこかの大きな部屋には四天王の立像が飾られていた。中心にも誰か座っていたのかもしれませんが、やはり見どころは迫力のある四天王。素晴らしいですね。

そしたら何かの拍子に子供が「四天王って誰と誰?」と聞く。えーと、正確には誰だったっけ。たしか毘沙門天と、増長天と、それから・・・とモゴモゴ言っていたら、展示室の薄暗闇の向こうからスルスルッと紳士が駆け寄ってきた。で、子供の前にサッとしゃがんで片膝ついて「お嬢ちゃん、四天王は持増広多。「じぞうこうた」って覚えるといいよ」

で、またサッと小走りに去って行った。根拠はないですがたとえば富山県氷見市、秋田県大曲市でもいいんだけど、市立七中の地歴教師で、趣味は郷土史。ま、そんな印象です。そんなに大きくは違っていないんじゃないかな。たぶん親が不正確なことをいうのに耐えきれなかった。つい差し出がましく・・・。

でもこれでしっかり覚えました。地蔵買うた。持国天、増長天、広目天、多聞天。最後の多聞天が別名毘沙門天です。ついでですが、毘沙門天の奥さんが吉祥天だそうな。確定ではないけど(妹という説もある)、ま、そんな感じ。

追記。さらに続きがあって、吉祥天は鬼子母神の娘だそうです。ひぇー。