ようやく酷暑の夏も折り返しかな。昨夜は暑くも寒くもなく熟睡して、起きてから横目で時計を見たらあれれれ・・という時刻だった。ゆっくり眠れて仕事に行く必要もない朝というのは、ささやかながら幸せです。
正直、ここ数週はきつかった。毎朝は汗まみれで目覚め、日中も体がボーッとだるくて不快。えい!と覚悟を決めてエアコン入れれば一変するんですが、悲しいかな、どうも心苦しさが残る。昼間からエアコンなんで怠惰のきわみ。軟弱もの。可能なかぎりガマンできないのか。
高校三年、受験の夏を思い出します。二階の窓を通る風も熱風。暑かった。ひたすら呆然。脳がまったく働かない。もちろんエアコンなんて考えもできない田舎で、部屋にいると頭が溶けてくる。考えてみると、扇風機もなかったんだな。それはきつい。
少しは涼しいだろう井戸端に机を置いてみたり、タライの水に足をつっこんでみたり、庭の柿の木の陰に涼を求めたり(蚊がくる。虫がくる)。溶けかかった頭をなんとか冷やそうと必死。この夏休みに追い込みかけなければもう時間はないのに、ちっとも進まない。焦る。
都会のどこかには涼しい部屋で勉強している連中もいるんだな。ふと思ったりもしました。うん。きっといたんだろーな。先日も知人から「軽井沢で過ごしていたけど、寝苦しい夜は一回もなかった」とかいうメールをもらった。ふん。かるく殺意が生じます。
調べてみたら自分の高校生当時、日本のエアコン普及率はせいぜい数パーセント程度です。まだ時代が早かったのか。では扇風機は・・と見ると、こっちもまだ家庭に複数台を所有するような時代じゃなかったようです。茶の間の片隅に立派で大きなのがデンと置いてあった時代。客がくるとご馳走ですとスイッチを入れた。で、扇風機はブンブン首をふって強い風をまきちらす。
別件ですが、せいぜい45度とか60度の狭い首振り角度ができる廉価な扇風機、どうして発売にならないんだろう。要するに個人用の設定ですね。現実には役に立たない風速メニューなんかばっかり充実で、メーカーの考え方がわかりません。ちなみに自室のパソコン近くに置いてある扇風機は、購入以来最弱の「ベビー風」しか使ったことがないです。
そうそう。狭い首振り角度ですが、高級機の中には可能なものもあるようです。本当はむしろ廉価機にほしい機能なんですけどね。
※ 写真は山善の25cmサーキュレーター。台所用に買ったものですが、なかなか優秀。足の形もけっこう可愛いしね。最近は「Yamazen」が信頼のメーカーという感じになってきた。