ポール・セローの「ダーク・スター・サファリ」で、当時のアフリカ東部諸国の名目GDPを紹介しました。
で、その後はどうなったか。2018年のデータがあったので転記します。
意外だったのは南アフリカが伸びていないこと。表にはないですが、ボツワナ(7973ドル 成功例としてよくあげられる国です)にも負けています。エジプトも転落していますね。
またフランシス・フクヤマの「政治の衰退」ではケニアと比してタンザニアを大きく評価していましたが、意外や意外。こうした国家ではたまたまどんな男が大統領になるかで、ガラリと変わる。ケニアが宿痾を克服したのかタンザニアが失敗したのか。
ジンバブエが意外に伸びているのも意外でした。昔は豊かな国家でしたが、たしか白人地主を追い出して一気に没落した。悲惨な感じだったのに、もちなおしている。機会があったら調べてみたい気もします。
2010年 | → | 2018年 | ||
・エジプト | (2,771ドル 中所得国) | → | 2573ドル | |
・スーダン | (1,642ドル 低所得国) | → | 817ドル | |
・エチオピア | (364ドル 貧困国) | → | 853ドル | |
・ケニア | (887ドル 貧困国) | → | 1831ドル | |
・ウガンダ | (503ドル 貧困国) | → | 724ドル | |
・タンザニア | (542ドル 貧困国) | → | 1040ドル | |
・マラウイ | (354ドル 貧困国) | → | 350ドル | |
・モザンピーク | (473ドル 貧困国) | → | 475ドル | |
・ジンバブエ | (457ドル 貧困国) | → | 1434ドル | |
・南アフリカ | (7,100ドル 中進国) | → | 6354ドル |
※ データは出典によって多少の誤差あり。だいたい正しい程度と見るのが妥当? 2018年の数字はたぶんIMF、2010年は確か経産省データ。
※ ジンバブエ= 軍のクーデタがあり37年にわたるムガベ政権は幕を閉じたらしい。それで多少は良くなったんでしょうかね。