タイトルからはあまり期待していなかったのですが、予想外に面白かった。冲方丁という作家、ときどき外して悲惨なのもあるけど、おおむね読ませますね。
えーと、要するに事情をかかえた12人の子供(年齢も家庭環境もいろいろ)がとあるビルに集まって、みんなで自殺しようと計画する。一人じゃ寂しいし、なかなか決心がつかないわけです。みんなでやるんなら、いいか。
ところが予想外の事件がおきたり、意見の不一致がおきたり、なかなかスムーズに運ばない。ま、そういうお話です。
笑える部分も多く、そんなに深刻な内容でもないし、推理小説のような味もあり(※)、ま、良作なんでしょうね。そこそこ楽しめました。
※ 読了後、めずらしくザーッと再読。ぱらぱらと詳細部分を確認したり。推理小説でもこんなことするのは珍しい。