高島俊男さん

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ネットをうろうろしていたら、高島俊男さんが亡くなっていたと書かれていました。この4月の初めです。一瞬コロナかと思いましたが、ちがった。心不全とか。

このところ目が悪くて、たいぶ前から口述筆記に頼っているという話は知っていました。享年84。トシに不足はないともいえますが、まだ惜しいなあ。もう少し書いてほしかった。

しいて肩書をつけると何になるんだろ。中国文学者。漢字研究者。辞典愛好家。エッセイスト。けっして多くはないだろうけど、熱烈猛烈なファンをかかえているはずです。ただ惜しむらく、すぐケンカをする。編集者をけなす。バカにする。自分の本を出版してくれる版元にもケンカを売る。百も承知でケンカするんだから仕方ないです。世間を狭くしてしまった。

たしか復刊された薄田泣菫の「茶話」がなぜ面白くないか・・・の疑問がキッカケになって、高島俊男という名前を知りました。13年前。この記事です。

chugokunodatouzoku.jpgのサムネール画像

以後は「お言葉ですが 別巻1 2 3」 「お言葉ですが 4 5」 「漢字の慣用音って何だろう?」 「お言葉ですが別巻6 司馬さんの見た中国」 「座右の名文 ぼくの好きな十人の文章家

こうしたエッセイもいいですが、やはり本命は中国の大盗賊・完全版でしょうね。非常に面白い本でした。おすすめ。
本が好き、悪口言うのはもっと好き・・・な人だから仕方ない。もって生まれた性分。