大相撲を観戦していて、ふと気になったこと。土俵にかかる屋根の四方から下がっている房の色です。
あれは確か本来は柱だったはずです。で、観戦の都合、NHKの都合で柱を撤去して、屋根から房をぶらさげる形にした。したがって四神。青龍、白虎、朱雀、玄武。それぞれが東、西、南、北をあらわす。
風水なんかにも絡んでいたような気がします。京都の場合だと東は賀茂川で、水は龍。北は亀で山。なんで西が虎なのかはわからない。道かな。で、南は朱雀。これもどんな神獣かはしりません。いいかげんです。
ま、そういうわけで相撲の東西はややこしいです。向かって右側は「西」。左側は「東」。つまり行司のいる側(向正面)は、南なんですね。「天子南面」とかいいますが、テレビ観戦者がいわば天子の立場です。直感とは食い違うけど、実はいちばん良い方向から眺めている。
それはどうでもいいんですが、テレビを見ていると時々カメラが引いて、ぶらさがっている房が見える。うんうん、左手前は緑だけど名称は青房。左奥は赤房。右手前は・・・あれ、青い房に見える。もうひとつの房は・・・陰になって見えない。
へんだなあ・・と凝視しましたが、どうも緑、赤、青みたいなんです。変だなあ。国技館ではなく福岡のなんとかセンターだからかな。そういう配置もあるんだろうか。
ずーっと気になりました。気になって正しい四房の配置なんかも調べました。うーん、青い房なんて存在しないはずだけど・・・。
数日後、またカメラが引いた絵をみせてくれました。今度こそしっかり確認。なるほど、ようやく理解。そうか、青色の房と思ったのは「黒房」です。房のあたりは照明が暗いので、黒い房が少し青みがかって見えた、たぶん。そして白房はその黒房の陰になって見えていない。カメラの方向のせいで、同時には3つの房しか見えない。
目が悪いのか、テレビの色相が少し狂っているのか、ま、いずれにしても黒房のことは頭から消えてしまって、白房の位置に青房があると思いこんだんでしょうね。
色ってけっこう微妙です。ちょっと先入観があるとまったく違った色に見えたりする。あらためて人間の(自分の)五感なんて信用できないんだなあと感じた次第です。
そうそう。気になるといえば漱石の三四郎。あそこで美禰子がサンドウィッチを作って持ってくるシーンがあります。引越しの手伝いだったかな。あのサンドウィッチ、どんなパンだったのか。今のような柔らかい角食だったのか、それともフランス風の固いパンだったのか。明治のあのころ、どうだったんだろうか。
気にはなっているんですが、本格的に調べてみる気力はなかなか沸きません。
※さして根拠はないけど、たぶん角食パンでしょうねぇ。漱石はジャムつけたり砂糖を盛ってかじった。父親が席をはずすと子供たちも争ってかじった。やはり柔らかい食パンが似合う。