教育評論社★★★
北条氏にからんだ十数人(※)の女性の概説。良書だったと思います。
ただ、感想を書くのが難しい。乏しい資料から読み取れるのは、この時代の女性たちも懸命に生きていたんだなあということ。親の命で結婚し、たくさん産み、両家の都合によっては離婚する。そしてまた結婚して子供を生む。
どういう感情があったかはわかりません。でも推し量れるのは、そんな環境の中にあってもアクティブに生きていたらしいこと。当然ですね。場合によっては一族のゴッドマザーとして君臨することも多々あったようです。政子だけじゃないんですね。
※政子、時子(時政の娘)、阿波局(全成の妻)、重忠の妻、宇都宮頼綱の妻、大姫、牧の方、姫の前、泰時の妻、頼家の娘、時氏の妻、時氏の娘、時頼の妻、時宗の妻、貞時の妻、赤橋登子(尊氏の妻)
上記、みんな誰それの娘であり誰それの妻・・・なわけで、細かく書くと大変。かなり省略しています。