ここ数日、ニュースでもやってましたが、米国系の某大型販売サイト。ぼーっと買い物をしていると、いつのまに特別会員にさせられる。あれ、けっこうグレー要素です。いちおう拒否する選択肢も用意はしてあるけど、うっかり手拍子でクリックしているとすぐひっかかります。経験あり。脱会も何週間かは無料で可能ですが、手続きがけっこう面倒だった記憶あり。
買い物するときは、慎重に慎重に。落とし穴にはまらないよう、しっかり読んでからクリックする。大きくて目立つボタンは避ける。小さい地味なボタンを探して選ぶ。自己責任。あっち流の考えからすれば当然なんでしょうけどね。
で、そのサイトでの買い物。思い切って全15巻セットを購入しました。さすがに全巻だとけっこう高価です。これ、そもそもは15年ほど前の単行本での刊行でしたが、数年後には文庫シリーズも出た。もちろん両方とももう絶版です。中古だけ。で、クリックしたのは単行本の「全15巻セット」です。販売はどこかの出品者。でも発送は大手販売サイト。かなり安心のパターンです。
ところが届いたのはなぜか「文庫の16巻セット」でした。あらら。
えー?と注文内容を調べてみると「表題」はたしかに「全15巻セット」です。表紙写真も間違ってはいない。しかし商品詳細のほうは「文庫の1巻から16巻のセット」。タイトルと中身が違っていた。
まっさきに考えたのは「交換」ですね。ところが交換手続きを進めようとすると、交換の選択肢がない。さらに調べると「出品者販売の品物の交換はできない」とある。交換はできなくて、可能なのは返品だけ。商品を送り返して手続きすると返金してもらえるらしい。それ以上細かくやりとりしたければ、出品者と直接交渉でやれ。
うーん、困った。まず「文庫の16巻セット」の相場はいくらぐらいなんだろう。あんまり損するのはいやだし。これは調べが難航しました。全巻揃いセットってめったに出ないようです。
では単行本の15巻セットは? うん、これは出品があちこちにあって、ま、だいたい同じくらいか、少し安いくらいの値段。すると方法としては、文庫を箱に詰めなおして送料先払いで発送し、返金要求の手続きをする。それから正しい「単行本15巻セット」をどこかの業者から買いなおす。
たぶんこれでいいんでしょうが、うーん、かなり気持ちが萎えた。面倒だなあ。新規に買うセットのコンディションも不明だし、返送も下手すると「ポリ包装が破れてましたね」とか文句いわれたり。なんか気がのらない。
実ははるか大昔、洋書で落丁があって交換してもらったことがあります。はい。乱丁ならまだしも落丁はさすがに困ります。読めない。
この際はかなり文句いわれました。「交換手続きは買ってから何週以内ということになってるんですけど」とか。でも本を買って、すぐに全ページを確認する人、あんまりいないはずです。読み進んで途中で気がつく。そう主張したら舌打ちして通してくれた。結果的に交換には成功したけど、かなり不快でしたね。そんなことも思い出して。
で、結論。このままでいいや。文庫だって、ま、かえって便利ともいえるし、ね。
そもそもを振り返ると。このセットの出品業者。ずーっとA社だったのに、ある日急にB社になった。半日後にはC社になった。商品タイトルとか写真、価格なんかはまったく同じままです。なんでクルクル変わるんだろと不審に思いながら注文した。あれが変だったんだな、きっと。買った翌日にはまたA社に戻っていました。なにかあまり追求しないほうがいいようなこと、あるのかもしれない。クワバラ。