菅直人が東京18区、次の出馬をしない意向という。トシだしね。何年か前、選挙応援で近くに来たのを見たことがあり、ずいぶん老けたなあという印象でした。しなびていた。ま、総理の座を次の野田にゆずった時点で、もう政治的には終ったとは思いますが。その後は立憲内でも自分に制限かけて、原発問題にだけかかわっていく立ち位置だったし。
で、その「引退の意向」というニュースについて、「あの3.11のときの避難所の対応がよかった・・」とかいう趣旨の書き込みがあって、驚いた。皮肉かと思ったらどうもそうではなかったようです。あの「帰るんですか!」の声にきちんと対応したのは偉かった!という意見もありました。
なるほどねぇ。たしかにフン!と冷たく無視してその場を去ってもいいし、あるいは適当に嘘話と厚顔でとりつくろってもよかったけど、それができない人だった。つい政治家ではない素の自分、うろたえを見せてしまった。
そういう意味ではいい人。政治家としては未熟だった人なのかな。ついこの前の、維新の馬場の殴り込み対応でも、ま、大失敗ではないが大成功でもない。そんなに器用な人じゃなかったんでしょう。自分からケンカを売るのはえらく上手だったけど、受け身になるとまた違う。
X(Twitter)には「ベストではなかったがベターだった」とかの評もありました。なるほど。いまどき、ベターな議員というんなら御の字かな。そんな、右を見ても左を見てもロクなのが見当たらない、クズだらけ、いやな時代になっています。
そうそう、これだけは。あの時の総理が安部でなくてよかった。ベターな菅でほんとうによかった。心から思います。