集英社★★★
厚いです。最後のページをみたら648ページ。あきれた。
なんか判じ物とみたいなタイトルですが、リバーは奥入瀬川・・・じゃなくて渡良瀬川。利根川の支流ですね。群馬県と栃木県の間あたりを流れている。かなり大きな流れ。どこで利根川に入るかはよく知りません。
ということで舞台は桐生とか足利とか太田とか。北関東。ま、平野というか平地というか。自動車工場がたくさんあるらしく、外国人労働者もたくさんいる。
そんな川の河川敷で女の死体が発見される。若くて裸で首しめられて後手で縛られている。
実は10年前にも同じ手口の連続殺人があって、犯人をあげられなかった。群馬、栃木の警察にとっちゃ口にもしたくない失敗。トラウマです。
で、刑事たちが騒ぐ。いきりたつ。県警からエライさんがくる。それどころか東京からもキャリア幹部が降臨する。新人の新聞記者(女性)も必死になる。プレッシャーがかかる。変な心理学者が喜んで顔を出す。
犯人らしきものはすぐ登場します。ん、他にもまた出てきた。え? まだいるの? いったい何人。ひ弱そうなやつ、みるからに犯罪者ふうのやつ、なんか影のありそうなやつ。はて、真犯人はいったい誰なんだ・・・・
なかなか読ませますね。一種の警察小説でもあるのかな。警部たちが苦労します。家にも帰れないで痩せほそる。奥さんはカリカリする。あるいは呆れる。
最後の最後、結末はすこし手抜き???という感もありますが、面白い本でした。奥田英朗ですからね。ほぼ二日間、まじめにとりつきました。