去年の秋頃、立憲フォーラムの院内集会に招かれた内田樹が講演(日本の没落 ※)。ネットに上がっていたそのyoutubeを通して聞いて、なかか面白かったです。そうか、こういう話し方をする人なんだ。
いろいろ内容はあったけど、特に記憶に残ったのは、日本には「リスクヘッジ」と「フェイルセイフ」の四文字略語がないということ。はい。日本人、難しい英語はなんでも四文字の略語にしてしまいます。パーソナルコンビューターが「パソコン」、カスタマーハラスメントが「カスハラ」。四文字化は日本で咀嚼され、市民権をえた証左です。
ところが「リスクヘッジ」と「フェイルセイフ」は略称がない。つまり日本人はこの概念を馴染みあるものとはしなかった。嫌った。拒否した。官僚も学者も経営者も市民も、みーんな「もし失敗したら・・」なんて考えない。考えるのは敗北主義者。
おまけに日本人、失敗して落ち目になったとき方策を考えるのが非常に下手。そうやって、日本は滅びの道をたどっている。
※ 立憲フォーラム院内集会「日本の没落」内田樹 で検索