夜中にふと目が覚めて、なにやらぼんやり考えていることがある。たいていは細かなこと、ささいなこと。どうでもいいこと。
で、昨夜はなぜか「Oh my darling Clementine」だった。日本でならダークダックスの雪山賛歌。たしか西堀栄三郎がテントの中でだったか、たぶん暇つぶしに翻案作詞した。京都の生まれだったので歌も関西弁。おれたちゃ町には住めないからに・・。
で、うとうと考えていたのは英語の歌詞です。
In a cavern, in a canyon,
Excavating for a mine,
********* forty-niner,
And his daughter Clementine.
この「*****」が思い出せない。うーん、なんだったか。高1のころに覚えたはず。
すこしとろとろしてから、ふと思い出しました。うん。
Dwelt a miner, forty-niner,
Dweltってどいう意味だっけ。はて。翌朝、思い出して検索したらすぐわかりました。dweltはdwellの過去・過去分詞形。dwellは「住む 居住する」です。
全体の歌詞も判明。そうか、てっきり可愛い娘が湖で溺れた(イカダか手作りボートが転覆)と思っていたけど違った。毎朝の仕事でアヒルをつれていく。朝9時に川へ行って、岸でつまずいて落っこちた。男は泳げないんで、ただ見ているだけ。へー・・なんですが、わからないのは途中の歌詞
Drove she ducklings to the water
Every morning just at nine,
Hit her foot against a splinter,
Fall into the foaming brine.
という歌詞です。たまたま見た訳では「泡立つ海におちた」とある。たしかに辞書でbrineは「塩水」。でも金鉱さがしの山師が海の近くってのは変です。ふつう山間の川ですよね。そもそもアヒルをつれて海に行くか。
ふしぎな歌です。おまけにこの男、その後 Clementineの妹にキスして、姉のことはコロリと忘れてしまったらしい。
理不尽だけど、民謡なんてそんなものなのかな。ジョン・フォードの映画「荒野の決闘」の原題が「My darling Clementine」ということも初めて知りました。ワイアット・アープとドク・ホリデイが出る映画です。そうだったのか。知らないこと、ほんと、多いです。